無宗教葬とは
現代では生前は宗教と全く無関係の生活を送っていた人であっても、葬儀に限っては特定の宗派に則った形式で行うことも多いです。しかし、個人の遺志や残されたものの希望によっては、仏教や神道、キリスト教など特定の宗教によらない、無宗教での葬儀を営むことも出来ます。
生前信仰していなかったのに、葬儀だけが宗教に則るのはおかしいと思っている人や、参列者が非常に多い社葬や団体葬の場合、また、故人が画家や音楽家、芸能人などであった場合などに多いようです。
無宗教の葬儀では、僧侶や神官、神父や牧師などによる宗教的な儀式は一切行いません。故人の霊を弔うという意味合いの強いものになることが多いです。
法律的にも自由
本来、葬儀に関する法律的な決まりは、24時間以内には火葬できないことと、死亡届を出す義務があることだけです。
そのほか、遺体の扱いは、医師の指示に従うことを心がければ、良識の範囲内でありさえすれば形式は全く自由であるといっていいでしょう。
形式にとらわれない
形式に決まりがないため、式の内容を決めるにあたり、喪家あるいは葬儀委員会のご協力や準備いただくものが必要になります。また、葬儀社の提案力も重要となります。
準備は大変なことではありますが、故人を偲ぶ印象深い葬儀となるケースも多いです。
無宗教葬の形
祭壇はどのように飾っても差し支えありません。お花の祭壇や生前好きなものや、思い出のお品物をお飾りするケースが多いです。生前お酒の好きな方ならば一升瓶やビール瓶を並べても良いし、お花の好きな方ならお花だけで祭壇を作っても良いのです。
無宗教葬の場合、仏式の焼香とは異なり、献花や献灯(ロウソクに灯りをともすなど)がをされるかたもいらっしゃいます。
使われる花としては、菊やカーネーションを用いる場合が多いですが、最近では水鉢に花を浮かべるような形式を取られたり、珍しいケースでは、焼香のお香の代わりにコーヒー豆を用いたこともありました。
また、会葬音楽も自由度があり、故人様の好きだった楽曲を使われるケースが目立ちます。
無宗教葬の一例
1、遺族参列者入場(演奏またはBGM)
2、開式の辞
3、黙祷
4、故人の略歴紹介
5、弔辞
6、弔電
7、故人の好きだった音楽
8、令孫の「おじいちゃんに送る言葉」または子供の「父に送る言葉」
(同級生の母校の校歌斉唱、社員の社歌斉唱)
その他なんでも良い。
9、親族献花(演奏またはBGM)
10、参列者献花(演奏またはBGM)
11、喪主の挨拶
12、閉式の辞
以上
どのような流れにするかも自由ですので、様々な工夫ができます。

お棺を皆さんで囲んで偲ぶお式や、お焼香ではなく献花をするかたも多いです。

ご家族の手作りのスライドでそのかたの歩んで来られた道を振り返ったり、思い出のお品物を飾って、偲ばれるお式もあります。
後の供養
無宗教で葬儀を行った場合、追悼の仕方にも決まりはありません。命日には、生前親しかった人を招き、遺影を拝んだり、故人を偲ぶと良いでしょう。日時が決定していれば、葬儀の最後にお知らせします。
無宗教の注意点
新しい葬儀の方法ですので、ご親戚や周囲のかたが戸惑ったり、時には異論が出ることもあります。
また、お墓がお寺さんにあるといった場合に、宗教色のない葬儀をしたことで納骨の際にトラブルになるケースもあります。
ご家族でよくお話合いの上、お決めになることがよろしいでしょう。
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