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青空のなかで微笑む

ご紹介した方の葬儀に向かい、式場に着いて、見たその瞬間、
「ああ、こんなふうに表現してくださったのか」と
葬儀社の担当者さんへの感謝の思いを感じます。

「表現してくださった」をもう少し詳しく言えば、
相談者の方やご家族の思いを受けとめ
故人様のことを考え
お別れに来る方々のことを考え
費用やその他の条件なども考え
それらをすべてまとめて、練り上げ
お別れの場を作り上げてくれた、ということ。

お花が好きだから花祭壇、
女性だからピンクの花、などということではなくて
もっともっと深い思いやメッセージが含まれていることがあります。
私は葬儀に伺うたびに、葬儀社の方々の思いの深さに驚かされ、
教えられ、そこに立ち合わせていただくことに感謝しています。
それも、もちろん、ご家族の深い思いがあってこそなので
お手伝いさせていただけたというご家族への感謝もあります。

先日伺った千葉の馬込斎場での葬儀では
遺影写真は青空を背景にしたものでした。
四十代で亡くなられた男性には
お母様も奥様も小さなお子様もいらっしゃいます。
どんなにつらいお別れになるやもと葬儀を見守っているうちに
不思議な明るさ、あたたかさに包まれていることに気づきました。

ああ、この遺影写真は、葬儀社の担当者さんが
お子様にも奥様にもお母様にも
これからを一生懸命生きていってほしいという願いなのだと
気づいたのです。

白い雲が浮かぶ青空のなかで、故人様がすっくと立って
こちらを見守っているような写真。
この写真を記憶して
お父様の葬儀であることもよくわからないお子様にも
これからの生活をご自分で担っていかなければならない奥様にも
息子さんを頼りにしていらしたであろうお母様にも
がんばって生きていってほしいという強いメッセージなのだと
私には思えました。

献花も献灯も献奏も司会のことばも
ひとつひとつがそのための大切なものとして
考えられ、準備され、心をこめて行われました。

葬儀のあと、担当者さんからいただいた言葉は
「葬儀だけでなく、これから家族がどう生きていかれるかが
 大事だと思うのです。
 葬儀社はそこまでの役目があると思います」

熱い心と冷静な頭をもつ、すばらしい葬儀社さんがいてくださるおかげで
私たちは安心して相談を受けることができるのです。
ここ数日の青空を見るたびに、この遺影写真のことを考えています。

大矢

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