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「富」と「人の結びつき」

先日、葬儀社さんとの話の中で
日本に働きに来られている外国人の方の
ご葬儀の話しを聞きました。

政治的に不安定な国で、貨幣価値も日本とは
全く異なります。
そんな状況で働きに来られているため
費用がかけられなくて、火葬のみのご葬儀に
なったそうです。

ところが火葬の当日、同じ国の人達が
何十人も会葬に来られて、皆一列に並んで
とても厳かで厳粛なご葬儀になったそうです。

「火葬場の職員さんは困ったかもしれないけど
 本当に心のこもったいいご葬儀でしたよ。」
と葬儀社さんがしみじみと話されました。

他の葬儀社さんでホームレスの方のご葬儀を
行なわれた方がいらっしゃいました。
ホームレスの方のご葬儀の場合は、
役所から葬儀費用が出るのですが、
やはり火葬のみの費用ほどしか出ません。

葬儀社さんの知り合いのお寺が、
駐車場のような所ですが場所を提供して下さり
ご葬儀をされたそうですが
「ホームレスの仲間の人達が、たくさんお別れに来られて
ほんとうにいいご葬儀になりましたよ」
と語られていました。

最近「今までのご葬儀で近所や会社関係に気を使って
疲れたから、家族だけででゆったりと見送ってあげたい」
とのご相談が増えてきています。

社会全体が何もなければ、気持ちだけの会葬でも
充分だったのでしょうが、社会が繁栄してくると
「気持ちに対してのお礼をしなければいけない」
ということになり、お礼をするのに疲れてきて
「知らせなくていい」に変わってきたのだろうなと
しみじみ感じます。

ご葬儀だけではなく、日常生活において大切なのは
信頼し合って支えあう「気持ち」だと思います。
また、人も社会も繁栄していくことは
とても大切なことだとも思っています。

しかし「何も無いからこそ支えあう」人達をみて
羨ましくも思えます。
                         (西居)

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