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お葬式のルーツ

私たちがよく使う言葉「お葬式」。

この言葉のルーツをご存知ですか?

お葬式の「葬」は「はふり」と読みます。

「葬」には、放り投げるという意味が含まれています。

漢字のつくりは、真ん中に「死」があり、上に草かんむり、下には両手で支えるという意味の草かんむり。

昔の人は、亡くなった方を、よいしょよいしょと運んで、草の上に放り投げ、その上に草をかけたのでしょう。

漢字一つでお葬式の一連の流れを表していますね。

また「お葬式」の言葉そのものが、実は「葬儀」と「告別式」という二つの儀礼を合わせた略語であることはあまり知られていません。

葬儀の「葬」と、告別式の「式」を合わせた上に「お」を付けて「お葬式」。

では「葬儀」とは何でしょうか?

葬儀の「儀」は儀式のことを言います。

お葬式は実は全て、「儀礼」「儀式」を中心にとり行われています。

臨終の儀礼、納棺の儀礼、火葬の儀礼などです。

顔に白い布をかけたり、耳や鼻の穴をふさぐ儀礼は、今まで魂の入っていた場所に別の魂が入ってこないように、身体の穴をふさいで封鎖するという意味合いがあります。

さらに狭い木の箱におさめてふたを閉め、くぎを打ち、それでも心配だから土に埋めてしまう。

土に埋めたら大丈夫かと思っても、雨を伝わって別の魂が入って、もし起き上がってしまうと困る。

だからその上に重しをのせた。

丸い石より四角い石の方が安定していて良いですよね。

これが現代のお墓のルーツに繋がってきます。


これらは日本人の長い歴史の中から生まれてきた、目には見えない「習俗観」に基づいています。

日本人の習俗は、非常に長い時間を経て現代に至っています。

現代のお葬式のしきたりは、約1万年前、縄文時代の初めくらいから伝えられてきました。

仏教が日本に入ってきたのは聖徳太子の頃。6世紀です。

もともとあった習俗の意味づけに、日本人は仏教を利用したのです。


では、そもそも何故、お坊さんはお葬式に必要なのでしょうか?

それは「葬儀」という儀礼を果たしに来ているからです。

お葬式は当然ながら、人が亡くなった瞬間から始まります。

ご遺体を安置する、通夜を始め、告別式を行い、火葬場でお骨にして、埋葬する。

この後に仏式であれば、初七日法要・四十九日法要・・・33回忌法要(弔い上げ)などを営み、亡くなった方の魂をご供養していきます。

その間の亡くなった方の魂の供養を、責任を持って行う人が「喪主」と呼ばれます。

しかし、喪主だって33年間、供養し続けることは容易ではありません。

そこで喪主に代わって供養する人が僧侶であり、その魂の名付け親になるために「戒名(法名・法号)」を必要とするのです。

この一連の流れが「お葬式」なのです。

自分自身では気がつかないですが、日本人はかなり習俗の影響を受けた生き方をしています。

もともとの「お葬儀」の意味・ルーツも踏まえた上で、自分らしい葬儀、現代にふさわしい葬儀というものを考えてみてはいかがでしょうか? 

中下

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